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あらすじ


僕は夏が嫌いだ。


容赦無く照りつける太陽、突然空から落ちてくる雨粒、絶え間なく溢れる汗。

人々は夏の暑さを”爽やか”と表現し、それを青春に喩えては美化するが、体から全てを奪ってしまうようなあの季節に思いを馳せることなど自分にはできたものじゃない。


自分は以前より外出が性に合わず、休み時間も自席で本を読むような人種であった。
加えて夏ともなるとそれは加速し、気づけば『陰』のものとなっていた


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